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為替レートの変動

投資信託のリスクの1つである為替レートは、国内型の投資信託では関係ありませんが、国際型(外国型)の投信では、必ず起きる問題です。

国際型(外国型)の投信は、海外の株式や債券が投資対象で、主に外国の運用会社が設定しています。

外国の株式、債券を運用するときは、直接日本円で取引を行うことは、ほとんどありません。このため、通貨レートの動きが運用成績に、大きく影響してきます。

現在、日本で販売されている国際型の投資信託の多くは、米ドル建てがほとんどで、円と米ドルの為替レートが一番重要になります。

(一部では、オーストラリアドル建てや、ユーロ建てのケースもありますがわずかです。)

為替リスクの例

為替レートが変動すると、どのように収益が変わるのかを、具体例で見てみましょう。

1)○○国際型投信を10口購入
2)購入時の為替レートは、1米ドル=110円
3)1口の購入価格は、100米ドル=1.1万円
4)購入金額の総額は、10口×1.1万円=11万円(1000米ドル)
5)1年後に、○○国際型投信の運用益が10%になり売却

このようなケースでは、
1000ドル+(1000ドル×10%)=1100ドル
が売却金額になります。

売却時の、為替レートが1ドル=100円(円高)であれば、
1100ドル×100円=11万円
  ▼
収益は0

為替レートが1ドル=120円(円安)であれば、
1100ドル×120円=13.2万円
  ▼
収益は2.2万円

このように、投資信託の売却時の為替レートが円高のときは、運用益から円高分が差し引かれ、収益が大きく減ったり、損失がでることもあります。

その逆に円安のときは、運用益と円安分の両方が収益となるのです。
(*上の例は、手数料や税金などのコストは、計算に入れていません。)

なお、世界中の株式・債券にバランスよく分散投資している場合は、為替ヘッジなしを選んでおく方が、分散投資の効果が高くなります。
為替ヘッジありを選ぶと、その分の手数料が差し引かれ、運用成績に影響します。

為替ヘッジについては、このサイトのQ26:外国型投信では「為替ヘッジあり」の方が有利ですか?をご覧ください。


・外国の投信は、為替レートの変動によって、大きく変わってくる
・売却時に円安→収益増 円高→収益減





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