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投資信託の純資産総額とは

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純資産総額

純資産総額とは、投資信託の時価総額から信託報酬などの、手数料(コスト)を差し引いたものです。
わかりやすくいうと、その時の投資信託の実質的な規模のことです。

例えば、当初500億円の時価総額であった投資信託が、2年間運用した結果550億円の時価総額になった場合は、

純資産総額=550億円−手数料となります。

この手数料は、投信の売買や運用にかかる販売手数料、信託報酬、信託財産留保額などの費用のことです。

純資産総額が増えるケース

投資信託の純資産総額が増える原因は、次の2つのケースがあります。

1)時価総額が上がる

運用によって、投資信託の価格が上昇すると、当然、純資産総額が増えることになります。

つまり、投資信託自体の価値が上がることで、投資家にとっては一番歓迎すべきことです。

2)購入した投資家が増える

運用成績とは関係なく、購入した投資家が増えた場合も、純資産総額が増えることになります。

これは、人気のある投資信託ではよくあることで、募集時の数倍から数十倍になることもあります。

しかし、1つ気をつけたいのは、純資産総額が増えているからといって、必ずしも運用成績が好調とは限りません。

例えば、運用成績が悪く時価総額が10%減ったとしても、購入した投資家が50%増えれば、結果的に純資産総額は、かなり増えることになります。

純資産総額が減るケース

増えるケースと正反対に、次の2つのケースがあります。

1)時価総額が下がる

運用成績が悪いと当然のことながら、純資産総額が下がってしまいます。
特に、市場全体が低迷しているときは、たとえプロのファンドマネジャーが運用しても、なかなか運用成績が良くなることはありません。

2)売却する投資家が増える

投資信託の人気がなく、売却する投資家が多くなれば、純資産総額が減ります。
たとえ運用成績が良くても、それ以上に売却する人が多くなれば、同じ結果になります。

このように純資産総額は、その投資信託全体の価値を表すもので、これだけでは運用成績が良いかどうかは、判断できませんので注意しましょう。


純資産総額は、投資信託の規模を示すもので、純資産総額が増えたからといって、運用成績が良いとは限らない





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