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金ETFが東京証券取引所に上場

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近年、中国、インド、ロシアなどの新興国の資源の需要が高まり、レアメタルと呼ばれる金や銅、アルミなどの金属が注目されています。
そして、その中の1つである金が、東京証券取引所に「金ETF」として上場しました。

金は「有事のときの金」といわれるように、戦争、テロが起きたときや世界的不況のときにも、安全な資産として考えられています。今回上場した金ETFは、金の取引価格に連動する金融商品です。

ETFとは

ETFとは、証券取引所に上場している投資信託のことです。上場しているので、一般の株取引と同じように、リアルタイムかつ時価で、取引することができます。

従来のETFは、日経平均株価やTOPIXなどの指数(インデックス)に、連動するように運用されますが、金ETFは金取引価格そのものに、連動するようになります。

ETFのメリットは、プログラムによる自動売買のため、手数料で大きなウエイトをしめる信託報酬が安いことです。

また、相場全体が投資対象のため、株式の個別銘柄に投資するよりも、リスクをおさえることができます。

ただし、ほとんどのETFは、最低購入金額が十数万円からになっているため、一般の投資信託よりも、少し敷居が高くなっています。

金ETFの動き

1)2007年8月に大阪証券取引所に金ETF上場

2)2008年6月に金融商品取引法の改正
改正の目的は、主にETFの規制を大幅に緩和することです。これによって、海外株式指数をはじめ、債券、REIT(不動産投資信託)、貴金属、商品先物などを対象にした、様々なETFが可能になりました。

3)2008年6月に東京証券取引所に金ETFが上場
上場した金ETFの名称は、「SPDR(スパイダー)ゴールド・シェア」で、その特徴は次のようになっています。

金現物取引価格の、世界標準である「ロンドン金値決め」に連動するETFで、
最低購入単位は50口、約50万円から購入可能です。

このETFは、現物の金をもとにして、投資家に受益証券が発行されており、他のETFとは異なっています。(つまり、実際に本物の金の裏づけがあります。)

金ETFが最初に上場したのは、2004年11月ニューヨーク証券取引所で、それ以降は、各国の証券取引所に上場しています。
また、現在の純資産総額は、約1兆8000億円(170億米ドル)までに成長しています。





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