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米国の大手保険会社AIGが融資枠契約に調印投資信託>投資信託ニュース>米国の大手保険会社AIGが融資枠契約に調印 AIGを公的資金で救済リーマン・ブラザーズの破綻に続き、世界NO1の保険会社であるAIGも、サブプライムローン問題で破綻の危機に直面しています。もし、AIGが経営破綻した場合は、金融市場に与える影響があまりにも大きく、リーマンと比べものにならないとの判断から、FRB(米連邦準備制度理事会)がついに、公的資金の融資を決断しました。 その融資枠契約の調印式が、9月23日に行われました。 当初、FRBと財務省は、AIGへの融資を民間金融機関に協力要請しましたが、あまりにも融資額が大きいため、どの金融機関も手を上げることはありませんでした。 その結果、FRBによる異例の融資支援となったのです。 融資条件は、以下のように非常に厳しいもので、経営改善だけでなく所有している資産を大幅に売却しないと、返済がむずかしいとされています。 1)融資額 最大で850億米ドル(約9兆円) 2)融資期間 2年間 3)株式の譲渡 AIG発行済株式の約80%を米政府が取得して、再建は米国金融当局の管理の下で行われます。 4)融資金利 LIBORと呼ばれる、3カ月物ロンドン銀行間取引金利に、8.5%の上乗せになります。(約11.5%)また、別途、融資枠の2%を手数料として支払う。 AIG以外にも、サブプライムローン問題は、まだまだ他の企業にも影響がでてきそうです。しかし、感じるのはやはり米国の対応の早さです。 日本のようにバブルの不良債権を、ひた隠しにして10年間も、問題をずっと引き伸ばしたのとは、比較になりません。 もちろん、いろいろな条件や世界的な影響から見ると、米国と日本では違いがあるでしょうが、その決断力とスピーディーな対応は見習いたいものです。 今のところ、何人かのアナリストの予想では、サブプライムローン問題が全て解決するのは、2年ぐらいかかるのではないかといわれています。 AIGについてAIGの概要AIG(アメリカンインターナショナルグループ)は、世界130カ国以上の国々で、保険関連事業を行っており、米国のニューヨークに本社があります。会社設立は1919年で、損害保険代理店としてスタートして、すでに90年余りも続く歴史ある保険会社です。 会社の規模は、 ・総資産 約1兆600億米ドル(約112兆4000億円) ・売上高 約1100億米ドル(約11兆6600億円) ・資本金 約69億米ドル(約7300億円) ・総従業員数 約11万人 となっており、保険部門では世界でNO1の格付けでした。 日本のAIG関連会社日本でのAIGの営業活動は1946年から始まり、CMでもよく知られている「アリコジャパン」は、1973年に日本で最初の外資系生命保険会社として、営業を開始しました。日本国内のAIG関連会社は、アリコジャパンをはじめ、AIGエジソン生命、AIGスター生命、アメリカンホーム保険、AIU保険、ジェイアイ傷害火災保険、トランスアトランティック再保険、富士火災海上保険などがあります。 総従業員数は約2万6000人で、生命保険、損害保険ともに、保険料収入は日本の外資系保険会社では、NO1になっています。 なお、上記の日本にある関連会社は、米国AIG本社の子会社ではなく、全く独立した会社になっているので、直接、今回の経営危機による、資金的な影響はありません。 もちろん、今後の営業活動や経営に関しては、影響がでてくることは十分予想されます。 <投資信託ニュース 一覧> |
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